LobLoy’s diary

現実日記・妄想日記・夢日記

夢日記

溺れない夢

さて、僕の半分が過ぎ去ったことに気付かされてしまう。 モヤモヤとした青写真を何時もの様に首元からそっと出してみる。まだハッキリとしていない。探し物が見つからないから、周りを見渡す。此処には僕の足首ほどの深さしかない真新しい海と太陽だけがある…

空が青いのは、とりあえず疑う

大事な人に電話をかけていた。受話器の側で僕の唾液が絶え間無く波打っている。何もない草原に電話が1つ。そして、青いシーツがある。スカイブルーとコバルトブルーを組み合わせたシーツと青と白の合間から注ぐ熱線を巻き添えにしているAがいる。青と白と光…

お目当ての時間

高熱が出ると僕は身体を動かす事が出来なくなる。眩暈と微睡みが交互に痛みを伴って押し寄せる。束の間に誰かへ連絡する事もできない。眠りについているというよりも気を失っているのに近いなぁと、こうして真夜中に1日を振り返って考えてみる。先日、数年…

おやすみなさい

よい夜を

父ちゃん、何かハウってる

「もしもし、どうしたの?」「ん?いや、元気でやってるかと思ってな」トゥルリトゥルトゥル……「僕は元気だよ。そっちは?」ギィーピィーーー「俺は元気だ」トゥルゥ、ピィー、トゥーントゥルルルーピィー「父ちゃん!何かハウってる!というか、ギターの音…

変わらずに冷たい

東京を出たのは23時頃だった。延々と高速道路の街灯を眺めながら、または時折、歌を歌いながら、奈良を目指した。目的地に着いたのは朝の9時頃。約束の時間まで2時間はある。山中の粗雑な路側帯で車のシートを倒した。木々を覆う朝靄が奥で煩くしている…

それは真実に近いものだった

目覚めたのは昼過ぎだった。誰かを愛さないと不幸になってしまうから、ただ、其処で目にした人を愛そうとする夢を見た。偶然にも彼女には愛する人が居なかった。または、好意が育まれている存在はいたかもしれないが、愛するには至らなかった。だから、僕達…

鰯の夢漬

早朝の目覚めは心地好かった。昨日、歩いたおかげなのかもしれない。朝6時32分。電車に揺られながら手記を綴るのも悪くない。今度から少し早く起きて、朝は散歩に出掛けよう。夢を整理する時間にもなる。今日、夢の中で小さな小料理屋を紹介された。「時間が…

おやすみなさい

真新しい夢の続きを

嘘っぱちのゴッホ

最近、面白い夢を観ない。またあの街に行きたいと願う夢の街がある。僕は夢の中で、同じ街に足を踏み入れることが多い。朝、目覚めた時に再び訪れた街並みに郷愁すら感じる。こちらの陽射しの中には、喋るペンギンも、仲良しの双子も居ないのだから。緑色の…

青い車の所為なんだ

K空港に到着した時、僕の迎えは一人もいなかった。僕がその日、島へ来る事を知ってる者は多くない。多くはないが伝えてはあった。 先日、Oへ手紙を送ったが、その後に返事は無かった。その手紙にはジャクソン・ブラウンの青い車が描いてある。青い車につい…

3が失われ、理も消えた

「3人ですか……一度に」Aの言葉に僕は首を縦に振った。他に選択肢を生むのは好ましくないし、そのつもりもなかった。僕は何も言葉を添えないことにした。それにも関わらず、Aは執拗に「3人」について質問を重ねた。「他に方法は?例えば1人ずつというのは…

シチュエーション・アサハカ

僕の顔は床へ暮れる。その顔にある2つの眼は、床のタイルの一つ一つを執拗に眺める。悲しくなった理由をタイルから探していた。そのタイルの繋ぎ目はきっとこの世には無い。僕が作ったものだから。話の続きはもう無いことを知った。僕がそれを伝えなきゃい…

色々とダイヤモンド

洗濯機をまわし続けて、いつまでも終わらない夢を見た。暫く振りに現実を介した夢だった。十代の頃、僕は色々な夢を見た。夢を見る度にそれを手記に納めていった。過去の手記を見直すと煩雑な夢の記録が無闇に記されている。手記は早朝に書き終わる。その日…

「もしもの時」

その高架下には一度も訪れたことがなかった。僕の車は柔らかな鉄で出来ているから「もしもの時」はひとたまりも無いなって思った。それがとても恐くて車の中に隠れるしかないのだけれど「もしもの時」がやってくるのは案外早かった。フロントガラスの先で銃…

ヤミナベシーサイド

雨がひどいことになっている。ほとんどが上手くいかないくらいに。ショッピングモールを様した駅の構内で、僕は長い時間を掛けて迷子をやっている。どれくらいの時間を掛けたのかもわからない。最後までそこが何階建ての迷路なのか見当もつかなかったくらい…

続きを始めよう

鯨の側にずっといる夢を見て目覚めた。髪の長い女性が泣いている夢を見て目覚めた。あの人が泣いていた理由は思い出せなかった。今日も夢を見るなら、夢の続きがいい。あの人の泣いている理由を知る必要なんてない。楽しい話をしよう。二人で笑い合っている…

涙の時間

ずっと昔に、涙を流さなかった事について批難されたことがある。どうして涙が流れないのかを問われて、僕は答えなかった。たった一人で居た時に、どれだけの涙を流したかをそこで誰かに告白する気にはならなかった。その場で落ちていく涙を集めても、僕の流…

最後の海が浮かんでは消える

「最近、良い夢を見ない。君がトロンボーンを吹けなくなる、というより演奏中に殺される夢を観てね」と友人に伝えた。「友人が死ぬ夢は良い事の前触れだ」と友人は答えた。目が覚めた時、トロンボーンの音が鳴っていない朝は気掛かりになってしまう。どうし…

水槽の縁

僕達は丸一日をかけて泳ぎ続ける事にした。泳ぎ続けるという言い方は少し間違っている。泳ぎ続ける事が出来る場所に居続けることにした。彼女のお気に入りの水槽は、どの水槽よりも深かった。水槽の大きさは3番目くらい。どの水槽よりも水の色が淡かった。…

me mo

デレク・ベイリー想い出のように振りをした

もう数えるのを諦めた煙草はやめにする

一度、夢を見始めれば、毎日が流れを汲んで、それに答えてくれてるかのようだ。見ず知らずの男や女が、時々自我に踏み込んでくる。それはとても馬鹿らしいことに思える。昨日に書くべき夢の話は一昨日の手記により、十分な御様子。P.S.僕には謝ることがある…

口角の記憶

そのスーパーマーケットのフードコーナーにはそれほど魅力を感じなかった。誰も僕を頼ることなんてない。僕には退屈な場所だった。誰かが化粧品を買う為に、口紅やら顔の表面を整えるそれらについて、多くの時間が費やされる時に僕は椅子を探してしまう。そ…

ラザーニャ・エンドレス

夢の中で夢の布団に潜り込んだり、夢で夢を見ようとする場合、僕にとってのそれは幸せな事が多い。夢のベッドシーンには、一人でいるという場合が少ないからだ。だからって、誰かと愛し合っている(つまりはそういうことだ)という機会は少ない。僕は先に眠り…

その雨が、面倒くさがりなおかげで

目覚めるまで、2人には傘なんて必要なかった。雨は僕達の様子を窺っていた。面倒くさがりな雨のおかげで、僕達は濡れる心配がなかった。地面が濡れ、黒い木々が騒つく度に大きくて丸い水が落ちていく。でも、ハッキリとはそれが見えない。もう辺りは暗くなっ…

良い1日を、どちらにも

一人は悩んでいた。そして、何人かの人々に良いことがあった。その幾つかは忘れた。彼は自分のやりたい音楽のそれらがポップスに近いことについて、意図的なものじゃないとメンバーに話した。特に好きでも無い音楽だと感じたものが、いつのまにか聞きながら…

最近、君が多いのだけど

ここ数日、夢の中に友人が現れる。僕が13歳の頃の友人だ。その子は美しかった。体の色素が人より薄弱なのか少し髪が赤く、肌は真っ白過ぎた。しかし、特に何か恋心を抱いた記憶はない。僕が彼女について覚えている事もほとんどない。昨年、同窓会で再会した…

彼女について知っているいくつかの

正直なところ、僕自身も彼女について理解している事は少ない。彼女は頑なで恐ろしいほどの見栄っ張りだった。だから、僕の前で愉快にしている姿しかあまり記憶がない。精神が強い人だった。また綺麗な人でもあり、良い人でもあった。人にもよく騙された。け…

帽子を忘れてきたんだ

僕は道に倒れた。目覚めると巨大なカマキリの背に乗って、空から町を見下ろしていた。闇の中、下に目をやると町の光が無数のロウソクに見える。しばらくして、僕の脇腹から血が流れているのに気が付いた。僕は死ぬのだ。ほんの少しの間、彼の背中で涙が流れ…

晴れた日の朝、散歩に出かけ死んだ男の夢を見た

彼はいつものように歩き始める。まだ空が晴れているから。彼が家に戻る頃、おおむねそれは30分後に朝食が配膳される。配膳されるなんて変わった言い方だ。予報に際して、彼女の砂時計はフライパンの熱で怯えた水蒸気に挨拶する。「何でもお見通し」彼女は微…