夢日記

あの子の場合

あの子の夢を観た。彼女について覚えている事は多くない。直ぐに思い出せたのも、彼女の左胸と目くらいだ。僕は、彼女の名前が気になっている。 昼下がり、大体はベッドの上に居た。 「どうして左の胸が大きいの?」と僕が聞く。 「分からないけど、心臓があ…

父ちゃん、何かハウってる

「もしもし、どうしたの?」と僕は言った。 急に父から電話があったのだ。 「ん?いや、元気でやってるかと思ってな」と父は言った。 トゥルリトゥルトゥル…… 「僕は元気だよ。そっちは?」 ギィーピィーーー 「俺は元気だ」 トゥルゥ、ピィー、トゥーントゥ…

人魚

『夢の中で、大きな水槽に僕は居て、人魚と出会ったんだ。 僕はその人魚をとても愛しているって始めから分かっていて、だから、人魚の傍へ行きたくて仕方がなかった。僕はその水槽の端っこから人魚に向かって泳ぐんだよ。 その途中、意味が分からないけれど…

軌跡階段

僕と麗子は、白い階段の前にいる。私が作った階段なの、と麗子が言った。辺りは真っ暗だった。暗闇と言うより、ただの黒い空間のように思えた。彼女の姿は見える。もちろん階段も見えていた。そして、止むことのない緑色の紙吹雪が頭上から延々と降っている…