読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

LobLoy’s diary

現実日記・妄想日記・夢日記

ギブミージブリ

僕は道を聞かれる事が多い。

どこで生まれたかなんて関係ないし、人種にもとらわれない。初めて訪れた場所でも聞かれるから、最近少しずつ変に慣れてきた。

先日、中東系の人に「ジブリ美術館はどこか?」と聞かれた。彼は英語を話していた。ジブリをギブリと発音していたので、僕は始め「何か欲しいのかな?」と勘違いしてしまった。公園の地図に案内して、場所を教えると彼は礼を言って、美術館へ向かった。

目的地やら答えを聞かれて、それに応じてあげられると僕は嬉しい。でも見知らぬ土地で道を聞かれた時は、わからない事がほとんどだから「すみません。僕も知らなくて」と謝ってしまう。

それが悪い事ではないのだろうけど、後ろめたく感じる。そこで、もっと極端な事を聞かれたとして、それよりはマシだと思えばいいじゃないか、と考えた。

例えば、物憂げな顔をした美しい女性がこっちへ来る。

「あの、すみませんが……」

「どうしました?」

「どうしてもわからないんです。私が幸せになる方法をご存知ではありませんか?」

「貴女がですか?僕がどうにかしてあげられれば良いのだけど……きっと、それは難しいかな。残念ですが、僕にはわかりません」

「やっぱり、あなたも知らないのですね」

と話した後に、その美しい女性がまた幸せを探しにどこかへ向かう後ろ姿を妄想したら、すごく心苦しくて仕方がない。
だから、それに比べたら道を聞かれた時に答えられないのは、さほど気にしなくていいと思えてくる。

というか、ここまで書いた後で気付いたけれど、道なら地図検索で探してもいいよね。僕のiPhoneでも調べられる。僕のならいくらでも使ってかまわない。それで、道がわかるなら。あの人が幸せになる方法までは、きっと見つけてあげられないわけだけど。


f:id:LobLoy:20150209231054j:plain