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LobLoy’s diary

現実日記・妄想日記・夢日記

色付く頃合い

僕がよく過ごしたBARの扉を開けた時、一人の女性がわずかな時間を過ごし終わっていた。

僕が席に着いてからも、その女性はまだコートを羽織っている途中で、何度か僕と目が合った。

少し微笑んでいる様子だったので、何か良い事や面白い事があったのかと思った。

バーテンダーに見送られ、見届けたバーテンダーが扉を閉めた。

居るべき場所に戻ったバーテンダーも少し微笑んでいた。

「ロブロイさん、今さっきお帰りになった方わかりますか?」

「今居た女の人?」

「そうです」

「初めて会ったけれど、何か少し笑っているみたいだった。面白い事があったのかなって思ったよ」

「あの人、占い師さんなんです。良く当たるそうですよ」

「占い師さんか。すごいね。僕は占いとかやってもらったことないから、今度は僕も見てもらおうかな。何が見えるのかな」

「色々見えるそうです。私もお願いしようと思いました。残念なことに今はお願いできないので、また違う機会に。ちなみにロブロイさんの事は帰り際に話していましたよ。少し驚かれたみたいです」

「え?だから笑っていたのか」

「すみません。私も少し笑ってしまいました。帰り際にロブロイさんのこと珍しそうに『あの子、ずいぶん子供ね』って」

「う。ひどいな。僕はもう27だよ。それに若く見られるけど、子供って」

「でも、当たってますよね?」

「まあいいよ。あ、僕の色とかあるのかな?イメージというかその人の雰囲気みたいな。この人はこんな色とかって」

「……難しいですね。私は占い師じゃないけれど、けっこう皆さんイメージの色ってあるんですが。ロブロイさんの色か」

「難しい?」

「難しいですね……んー、無い」

「無いの!?えー……僕の色は無いのか」

「いやいや。悪い意味じゃないんですよ」

「じゃ、なんで」

「だってロブロイさん、何色にもなれちゃいそうですから」


さて、

そろそろ何色か分かる頃合いかな。




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