24/4/2015 汝の敵を愛しなさい

 

「おや、お上手ですね」
 
「あ、すみません。難しい話をずっと聞いていると疲れてしまうので」
 
「いつも描いているのですか?小さい頃から?そういうお仕事を?あ、そんなはずはないですね。失礼しました」
 
「あ、いや絵は好きなんです。小さい頃から。気晴らしというか。今日は時間稼ぎの落書きですが」
 
「素敵ですね。羨ましいものです」
 
というわけで全く絵には関係無いが、仕事には大事な講習会にて、隣の席に居た初老の男性と少し仲良くなりました。
 
僕は前から講習会ってどうも苦手で、資料に書いてある事を順に読んでいくスタイルの講義が更に苦手。だからよく落書きをして過ごしてしまう。
 
(官公庁関連の講習会って、1日の題目と講師がそれぞれ違うはずなのに2/3は内容被る。)
 
過去の職場でも誰かが同席して受講する講習会は、基本的にお絵描きタイム。
 
修了後、ウキウキしながら職場で報告しました。
 
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「講習会で落書きしていたら、知らない人に褒められたんだよ。いえーい」と僕の解放された口元が叫んだ。
 
「あ、ここらへん色付けたいわね」と事務のお姉さんが言った。
 
「そう。色鉛筆かペンがあれば、本当に良かったのにって僕も思っていた」
 
「これ時間掛かったんじゃない?」
 
「そりゃね。もうどうしたら時間稼ぎ出来るかを考えながら挑んだよ。途中に描くのも飽きた」
 
「そっかぁ。大変だったよね。あのさー、これを描いてる暇があったらなんだけどさー、私がLINEで送ったやつを見なさいよ!!!」とお姉さんのスイッチが入った。
 
こっぴどく叱られました。叱られるかもしれないと少し思ってました。怖かったけど、お姉さんにはちゃんと言いました。
 
「汝の敵を愛しなさい」ダメでした。
 
 
 
 
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