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LobLoy’s diary

現実日記・妄想日記・夢日記

ヤミナベシーサイド


雨がひどいことになっている。ほとんどが上手くいかないくらいに。

ショッピングモールを様した駅の構内で、僕は長い時間を掛けて迷子をやっている。どれくらいの時間を掛けたのかもわからない。最後までそこが何階建ての迷路なのか見当もつかなかったくらいだ。僕は螺旋状の階段を見つけると降りたり昇ったりしてみる。その度に足下の凸凹の数が変わっていく。僕は2と1/3階とか、1と2/5階を彷徨っているのを知る。

小さな小窓を時折見つける。外を眺めても雨がひどいから何も分からない。真っ白なカーテンが窓の外にくっついているのだと疑ってしまう。僕は外に出たがっている。扉を見つけても、赤い絨毯がその先に続いているのがわかる。駅のゲームセンターや古本屋が赤い絨毯に埋め尽くされているのを見ることにもう飽き飽きしている。喫茶店で珈琲を飲まなくてはいけないなとふと思う。疲れてしまった。目前の階段の踊り場で、ほとんど裸の様な格好の女性が2人いる。1人は金髪で、1人は緑色の髪をしている。彼女達はいくらか僕よりも若い。階段の踊り場にあるカウンターテーブルで、フライドポテトを口に運びながら、珈琲を飲んでいる。でも、僕はそれを眺めるだけだ。話しかけたりなんてしない。それを眺めるのもすぐ止めてしまう。階段の踊り場で珈琲を飲むなんてひどい話だから。少し悲しくなって僕はそこから消える。

僕はそれから海沿いの道を歩くことになる。
舗装された美しい道だ。
その道には様々な色のカラーコーンが並ぶ。
ほとんど人も車も通らない。
バスの停留所がこんなにあっても。
僕は道の上である男と会う。
彼にしか会わない。
その男が僕の服装を見て憂鬱になると言う。
僕は服を着替えることにする。
僕はその男を憐れに思う。
僕はお腹が空く。

この先にレストランがあるはずだ。
看板の無い真っ赤なレストランが。
僕はそこで昼食をとるだろう。
誰かの注文が僕のテーブルに運ばれる。
煙草を取りに店へ戻って来た老人がいる。
老人が注文をした料理だ。
僕は老人と相席になるはずだ。
僕はそれを食べるしかないだろう。
片言の日本語とサンドイッチ。
そこの従業員は中国人の女性しかいない。
彼女達は僕にテレパシーで想いや言葉を伝えようとするだろう。
僕はお金を持っていない。
僕はそこで働くことになるだろう。
僕はそのレストランの裏手が劇場になっていることも知る。
彼女達は夜が挨拶する頃に踊り子となる。
テレパシーと踊り子とスモークとスポット。
そこではカツサンドにケチャップが欠かせない。
彼女達は何度もテレパシーでマスタードを買ってくるように僕へ命令する。
ずっと赤いものだけは揃っているのだから。
きっとここには雨がずっと降らない。
僕はそのレストランの名前を知っている。
そこは海沿いのレストラン。

シーサイド闇鍋



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