Letter 1

Letter 1
 
やあ、調子はどうだい?と言ったところで、君の話は直ぐにでも聞けちゃうんだろうけどさ。
 
まあ僕のこれもそうなんだ。
 
こんな形で誰かに伝えようとは思わなかったのだけれど、僕だって歳を重ねている。
 
少しずつ大人になっているはずなんだ。
 
こんな馬鹿げた手紙を書こうなんて思い立っているのだからどうしようもないよね。
 
変わっていないかもしれない。
 
いや、少しくらいは変わったかな。
 
とにかく居ても立ってもいられないんだよ。
 
これを忘れちゃって、また子供みたいな考えに戻ったらいけないからさ。
 
まあ無理なんだろうけれど、こうして君に伝えときたいんだよ。
 
一時だけでも。
 
だからね、僕が1人でいることや一人でどっかへ行くことは、その価値に惑わされて廃盤のLPを探し求め、収集癖が音楽と仲良くしてしまっていた幼い僕のそれと何ら変わらなかったから、もうやめにしようって話なんだ。
 
人に話したくなる音楽やらなんやらの話は、誰かに話せない音楽の話に比べたら本当にどうだって良いものだった。
 
あの時もそうだった。
 
だいぶ時間が掛かったよ。
 
僕はいつも直ぐに気付かないから、まいっちゃうよ。
 
今日は夢の話をしないけれど、それは他の機会でかまわないだろう。
 
夢の続きはまた今度。
 
いつから始まっても続きばっかりの話ってやつは。
 
 
 
 
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