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LobLoy’s diary

現実日記・妄想日記・夢日記

パーティー・カット

妄想日記

髪を切ってもらう束の間に話す幾つかは、どうでも良い話が多い。

けれど、彼女はそれを憶えている。

「二ヶ月分、切って下さい」

「この前と同じ感じですね。ところで、知らない人にガジュマルを贈る話はどうなりました?」

Fから質問をされる事は多くない。
人見知りの「?」に肺が暴れそうだった。

『手描きのバースデーカードを贈ったよ。大きな鳥のカイトも』本当はそのまま伝えようかと思ったけれど、やめてしまった。

「まだ渡せていないよ。でも、もう過ぎてしまったから、次の誕生日のことを考えている」

「また大きくて、かさばるものを?」

「そう。すごく大きなものを。わからないけれど、何かそんな物をあげたくなっちゃうんだ。生まれた日のお祝いだからね。パーティーには必要の無いものだって沢山揃ってる。僕はその係りなんじゃないかな」

「また変な事ばかり考えていますね」

大きなパーティーを想像する。

酔いつぶれて庭で寝そべる人々を。

そこに理由を探しているけれど、僕の理由があるのかわからない。

誕生日に僕等は祝砲を空に向けない。ダンスもしない。見知らぬ人達が集う事もない。

大切な人が、大切なものを彼女に渡すだろう。一日中、音楽が流れるわけでもないなら、だからその代わりに。

気が付くとパーティーから戻っていた。

Fが黙ったまま、髪を切り続けている。

僕の髪の毛が床や至る所に寝そべっている。

パーティーにFを連れて行けなかった。

不意に残念に思う。

その理由もわからないのだけど。


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