LobLoy’s diary

現実日記・妄想日記・夢日記

僕と「僕」


仕事が終わりホテルに戻ると、部屋の鏡を覗き込んでしまった。

理由はわからないけれど、鏡に映る自分の顔を眺めて「10年前とは違うな」と心の底から思う。

本当にその姿が真実か疑わしい時に、眼鏡やらワインボトルをそこに晒す。僕の眼に記録されたワインボトルがそこには映っている。

何歳から鏡に出会ったのかはわからないけれど、歳を重ねる度に、鏡を眺める時間は長くなった。

自分の姿が変りゆく様を眺める。

時折、あの人はどんな姿をしていただろうかとか、10年前からどれだけ変わったのだろうかと記憶を弄る。10年前に鏡を眺める事なんて無かったから、僕はその頃の「僕」を記憶と相談しながら掘り起こしている。

ミニャエル・エンデの世界とは違う。僕はまた1ページ目には戻れない。だから、これからは少しだけでも「僕」を憶えておこうと思った。

何が変わったのかはわからない。けれど、何もかもが変わっていく。

「君はそういう顔をしているのか」




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