4/9/2015 好意の始まり

 
ホテルの朝食バイキングが口に合わなくて、食べ切るのに怖ろしい程の時間がかかった。
 
何とか食事を終えて、部屋へと向かう。
 
その途中の売店が賑やかだったので、足が止まる。団体客のお年寄りが犇めいていた。売店には百貨店の一画に見える程、大量の服が売られている。少し上を見上げると『セール』と書いてある。その下には
 
『女性の魅力は着るものから』
 
と書いてあった。
 
「ほう」
 
確かに魅力って始まりは見た目だよな、
 
と妙に納得する。
 
顔か着るものかと言えば、始まりに気にかかるのは着るものかもしれない。
 
僕が相手を初めて見た時に浴衣や着物姿だと、きっと好意が増すから、見た目は大切な要素だなと改めて納得する。
服がギラギラしていたら少し眼が疲れる。
流行りのもので決め込まれていたり、渋谷に居るコみたいなのは、みんな同じ人に見えてしまう。露出の激しい服は人の好みなんだろうけれど、僕は地味なのが良いなぁと勝手に考えていた。
 
僕が好意の始まりに着るものを持ち出すなら、やっぱり相手もそうなんだろうけど。
 
それにしても……新世界テイストの豹柄とシマウマ柄にスパンコールがバサバサしている様な服は着ないな。
 
そこにある魅力は、かなりギラギラしていた。
 
 
 
 
 
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P.S
見知らぬお寺でひと休み