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LobLoy’s diary

現実日記・妄想日記・夢日記

嘘っぱちのゴッホ

夢日記
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最近、面白い夢を観ない。

またあの街に行きたいと願う夢の街がある。僕は夢の中で、同じ街に足を踏み入れることが多い。朝、目覚めた時に再び訪れた街並みに郷愁すら感じる。こちらの陽射しの中には、喋るペンギンも、仲良しの双子も居ないのだから。

緑色の海と土色の家屋が建ち並び、人参畑に巡らされた街。僕は真っ赤な林檎を片手に大きな樹の下から行き先を考える。土色の壁に包まれた石畳みの道を歩いて何処かへ向かうしかない。仲良しの双子は頭の片隅に「80t」の彫り物を従えて、陽気に僕の運命を占ってくれる。僕は彼等に教わる事も多い。海にサンダルを放り込んで、サンダルが魚に変わるのを気付かせてくれた時の様に。

黒いボーダーシャツと鉄球のニックネーム、緑色の渦巻きと魚の群れ、赤い林檎の所在と身長2mの家政婦。ドラッグストアで喋るペンギンと話し込む世界。

あの子にキスをするでもなく、関係に嘆いてしまうわけでもなく、それが現実と重なる事のない様に。

心か魂が燃え尽きたわけではない。僕の手元に銃もない。色彩も穏やかだ。

久々に映画が観たいと思った。誰も知らなくていい映画を。

嘘っぱちのゴッホを眺めて、そう思った。


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