LobLoy’s diary

現実日記・妄想日記・夢日記

「骨董市に行こうじゃないか」


先日、友人に誘われて骨董市に出掛けた。

勿論、業者が集う骨董市は避けたいので、フリーマーケットを求めた。

彼女に確認すると「一般の人も居るらしいから大丈夫」と言うので、僕は珍しく遅刻もせず、雨女は青空を呼んだ。

会場に着く。

ショーケースが立ち並んでいる。

(ショーケースが!!!)

「素晴らしいね。ガレや19世紀品がどっさりあるし、魯山人もこんなにあるよ。象牙細工に茶道具も揃っているし、綺麗な硯もある。最近は東洋系が主流だから、やっぱり西洋美術品は少ないね。あ、この仁王像の首なんてたったの300万円だもんな……なあ?」

「ごめんなさい……ごめん。間違えた……本当に間違えました」

完全に骨董美術品しかありませんでした。

業者、富裕層の東洋人、見物客の西洋人、裕福な御年寄の為の市に紛れ込んでしまった僕のシルバーウィーク初日。

そもそも彼女は家でコレクションしている多肉植物の小ぶりな鉢が目当てだったそうだ。

江戸時代〜明治時代にかけてのおちょこが所狭しと置かれているけれど、25000円のおちょこに土を盛って多肉植物を育てる気にはならないらしい。当たり前か。大量に買った品を入れる筈の彼女の大きなエコバッグも開かずに見学を終えた。

僕が欲しかったのは、薄口の1800年代に作られたワイングラスと、銀製のフォークセット、と言っても財布の中身がもう間に合ってなかったけれど。

43200円を割り引いて2万円にしても、やっぱり買う気にはなれなかった。

こうして、「リベンジしようじゃないか」と彼女が送ってきた今日のメールに疑いをもって返事をしたが、次こそはフリーマーケットに行くようだ。

(あいつ、何も買えなかったから、よっぽど悔しかったんだな)



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