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LobLoy’s diary

現実日記・妄想日記・夢日記

さようならは、26回

現実日記

「……あ!あれ!」

『いや、到着の便ですね』

「あ、そっか」

(10分後)

「……あ!あれは!?」

『ロブロイさん、あれも到着便ですよ。もう30分も待っていますが一機も飛んだのを見てません』

「んー……あ、もしかして離陸の滑走路ってここじゃないのかな」

仕事で中国の人達を30人見送る為、午前10時の羽田空港に居た。空港への到着予定が早まったので港内で時間が過ぎるのを待っていた。

羽田空港の展望テラスへと向かう。飛行機を真近で見ようと集う子供達の身体が、優しげな柵にもたれ掛かっている。僕は彼等と一緒になって30分以上も滑走路を眺めていた。

チェックインするのに2時間もあるというから、寒空の下、野外で飛行機を眺める気にもなったけれど、30分後に僕の直ぐ右側には望遠鏡が設置されていることに気が付いた。離陸は絶対にここから見れないことを悟ると、到着便の飛行機から迫る唸り声にも似た音は、冷たい身体に響いた。

『中国へ一緒に行きますか?』

とCが僕に訊いた。

「さっきも他の人に同じ事を言われたよ。でも僕は行けないな。今行くと戻れなくなりそうだから」

『ははっ、大丈夫。帰れますよ』

「いや、気持ちの問題だよ。悪い癖なんだけど、僕はこの国が好きじゃないみたいだからさ、最近は何処かへまた飛び出してしまいたくなる」

『日本にも良いところがあります。もちろん悪いことも。どこの国もそれは同じだとは思いますが』

「僕はそれをまだ知らなかった時に今でも戻りたいんだと思う」






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