父ちゃん、何かハウってる
「もしもし、どうしたの?」と僕は言った。
急に父から電話があったのだ。
「ん?いや、元気でやってるかと思ってな」と父は言った。
トゥルリトゥルトゥル……
「僕は元気だよ。そっちは?」
ギィーピィーーー
「俺は元気だ」
トゥルゥ、ピィー、トゥーントゥルルルーピィー
「父ちゃん!何かハウってる!というか、ギターの音がする!」
ギューィーン、トゥルトゥトゥルトゥトゥルトゥトゥルトゥトゥルトゥトゥルトゥ
「ん?あ、あぁ、悪いな。弾きながら電話してる」
「は?え?父ちゃんギター弾けたの!?そんな早弾き出来たのかよ。僕より全然上手いじゃんか」
「は?お前、イングウェイ・マルムスティーンも弾けないの?」
っていう夢を見て、気分がすごく悪い。