22/5/2019

 

 

 

ヴィンセント・ギャロが監督・主演を務める「ブラウン・バニー」という映画がある。物議を醸した作品(ギャロの、元カノが彼にフェ ラ ガモするシーンのこと)なのだけど、どちらかといえば面白いのはサウンドトラックだったりする。

ヴィンセント・ギャロは、だいぶマニアックな選曲を映画に取り入れる。不思議なのはCD化されたサントラの半分が映画で使われていないこと。楽曲提供をギャロの友人でもあるRHCPのジョン・フルシアンテに依頼している。

フルシアンテは、ギャロの作品の為に数曲を提供した。どれも聞いてみたら、映画にピッタシな曲に思えるけれど、ギャロは1曲も本編で使わなかった。

そんな陽の当たらない曲は、サントラだけで確認できる。僕の好きなFallingという曲はギター音と、ギター音の逆再生だけで構成されている。この曲がどうして好きなのかは説明がつかないけれど、声に出来ない感情が音に触れている気がした。ギャロがその曲を使えないと思ったのは、そこに彼の想う究極の愛が見当たらないからだったかもしれない。

僕は評論家じゃないから分からないけど、「悲しい」にも色々あるんじゃないかって思う。最愛の人が辱められていても助けられない自分の弱さだったり。それはどんな思いか誰にも伝わらない事もある。海で溺れている時や、部屋の中で1人で居て暖かい陽射しに気付いていても、カーテンが開けられない1日みたいに。でも、どこかに救いがあるなら生きていけるかもしれない。そんな救いが誰にでもあってほしい。そんなところ。音が落ちていく中で、僕が気が付く事は。

 

 

 

 

 

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