3/2/2019

 

見ず知らずの空気の中で、豚の脳みそと兎の残骸を口へ運ぶ。異国の不揃いな臓物。バナナと蜜柑が飛び交い、空の上でジョギングをする初老の男がいる。

大きな赤い提灯と、小さな電飾が引っ付いた看板。どちらも120mlの珈琲カップに勝る価値は無い。2つの景色を眺めては目を擦った。

どうしてクイーンサイズのベッドを買わないのか、自分へ問いかけた。丸裸で横たわったベッドの上で、夢の算段を始める。眠る束の間に悪魔が来る。羽根の生えた赤い悪魔が足のつま先をベッドに擦りつけている。

涙を落としても、気がつく頃には乾いてしまう。不思議に思っていた。涙をこぼす。また眠りにつく。夢を見ても、乾いた涙が連れ添っている。それが夢だと分からない。

 

 

 

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