「見てくれよ」と照信が声を漏らした。 彼は右手の指を僕へ突き出す。 爪が万年筆の先っぽの様に尖っていた。 「何があった?」と僕は聞く。「もう麻衣子は無理だよ。恋が終わった」と彼は言った。 でも、彼の恋は始まっていなかった。ただの想いでしかなか…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。